子供たちのバランス感覚や自動車の運転などは、人間の感覚を最大限に使用した結果だ

　子供たちに倒れない方法を教えるために、どういう角度でどの方向を維持しろとは言わない。また、ドライバーにどの方向に何度移動するようにとも言わない。むしろそう言うことで事故の危険が生じてしまうだろう。

なぜこのように言わないのだろうか? その理由はバランス、方向、角度は教えて分かるようになることではないからだ。これは自ら体得して知るべきことだからである。

自動車運伝の例

子供の乗り物の例

はさみを持ったヘアデザイナーも、やはり自分の生まれ持った感覚で施術しなければならない。しかし現行の教育は何度の角度でどの方向に切ったり引いたりするという具合に、ほとんどの教育が詰め込み方式で行われていることが現実だ。

　詰め込み方式の教育の結果、それぞれ個人の持つ角度や方向の感覚が無視されて、子供たちの遊具や自動車の運転の(例)にあるように、自分の能力を最大限に発揮できる創意性が欠けてしまう。

ヘアカットの例